「13歳からの億万長者入門」を読んで

今回読んだのはお金の本です

1万円を1億円にする
「お金の教科書」
13歳からの億万長者入門
著者：ジェームス・マッケナ
　　　ジェニーン・グリスタ
　　　マット・フォンテイン
訳：関美和

13歳からの〜となってますが、小学生からでもお金に興味があれば楽しく読めるなようになっていると思います

そして大人でも「へぇ～」と思える内容のあるお話でした

はじめに

この本は「1万円を1億円にする」という具体的な数字を出し、子どもでも分かりやすくお金の増やし方について書かれています

そして、ただ増やすと単純に終わらせるわけではなく「稼ぐ力」「貯める力」「投資力」の3つの力についても詳しく学べます

1. お金があることの利点

借金まみれの人生ではなく、君が生きたい人生を選べるように。

P6

お金はあることは自由であり、いざという時に備えられ、そして誰かを助けることができる

1億円という数字ではなく、お金を持っている(余裕のある)状態がどうしてよいのかについて書かれています

・仕事が嫌なら辞められる

・不慮のケガで多額の治療費を払っても余裕がある

・自分や家族、その他、だれでも助けることができる

2.「億万長者マインドセット」

「億万長者マインドセット」は生きる姿勢
（中略）
目標にコミットし、努力によって目標を達成する

P18

億万長者になるためには強い意志が必要なようです

そしてそれを取り入れたのが「億万長者マインドセット」

身につけるための4つの姿勢

1. 集中する
2. 辛抱する
3. 自信をもつ
4. 賢い知識を得る

1億円を貯めることに集中し、お金を使うことを辛抱し、周りとは違う行動をしていても自信を持ち、お金についての知識を得る

みんなと同じ行動をしていたら、みんなと同じになるだけ

確かにと納得できる一文でした

3. 経済的自由を手に入れる3つの目標

将来やってみたいことや送りたい人生を夢見る
(中略)
具体的な金額目標のある計画を立てることが、経済的に自立した未来への土台になる

P35

短期・中期・長期と時間に分けて目標を達成する

1. 短期目標

今から1年以内の目標

目標を決め、目標金額を定めて日数で割る

その金額が達成できそうな目標か、それとも難しいか確認する

ムリな場合は日数を増やすか、目標を変えるか、収益を増やして支出を下げる

2. 中期目標

1年から10年後の目標

ここも短期目標と同じく目標金額出し、年数や月数で割る

出来ない場合も短期目標と同じで金額等を見直す

3. 長期目標

10年より先の目標

10年、20年と長い期間を要する目標で金額等よりも何をしたいか、どう過ごしたいかを考える

目標は定期的に進捗を確認して、必要なら修正する！

4.「PYF戦略」

まずは、収入の3〜6ヶ月を貯金しよう

そのために、細かく予算を決めます

そしてその予算で最初に支払うのは自分へ宛ててです

PYF=pay yourself first
(自分宛ての優先支払い)でお金を貯める

そうすれば、貯金が出来ないなんてことはなくなります

5. 1万円を手に入れる

1万円手に入れられるなら、1億円だって手に入れられる

P48

お小遣いや仕事、プレゼントなどでまずは一万円を貯めること

6.「はじめての仕事」を見つける方法

仕事とキャリアは違う

P61

仕事を見つけるための5ステップ

1. とんな仕事に就きたいか決める

・紙を2つに折り、片方にスキルと長所、もう片方に興味のあることをかく

・人に仕事について聞く

・ボランティア

2. 求人を見つける

・人からの紹介

・ネットサイト

・よく行くお店の張り紙

3. 応募する

個人情報、これまでの仕事をまとめておく

・履歴書によって内容を少し変える

・仕事用のアドレスを作る

・学歴、職歴、目的、スキル等をシンプルにまとめる

4. 面接を受ける

・身だしなみを整える

・相手の会社について調べ、人と練習し、会社に興味を持ち、自分に自信をもって、面接のあとはフォローアップする

5. 諦めない

採用されるまで諦めない

13歳で初めての仕事？
と疑問に思いましたが、履歴書の書き方や服装、面接についてなど詳しく書かれていました

他にも職場での振る舞い方が書かれており、確かに「教科書」でした

7. 起業入門

仕事に就くのは素晴らしいことだ
(中略)
なんで、起業なんかするのか？
もちろんお金だ！
数え切れないくらいのお金だ

P80

事業計画の4ステップ

1. すごいアイデア

すごいアイデアのための４つのＤとは

• Differentーほかと何か違う
• Desirableー欲しがるもの/マーケット層
• Dynamicーワクワクできるもの
• Doableー実行可能なこと

2. マーケティング

ターゲットを絞り商品を知ってもらう

重要な４つのPとは

• Productーお客さんに提供する全ての価値があるか
• Priceー一定の利益が見込めるか
• Placeーどこで商品を売るか
• Promotionー口コミ、ウェブ、イベント、名刺、マスコミ、チラシなど

3. アイデアで儲ける

アイデアが決まったら月間または年間でどれくらいの利益がでるか考える

そして口座を個人と事業で分けておくこと

4. 商売を始める

帳簿をつけ、支出と収入を管理する

商売がうまくいっていたら、改善しトレンドを学び、知恵を学び、ビジネスを成長させる

うまくいかなくてもパニックにならず、どこが悪いのか見直す

8. 貯める

お金を使うな。
終わり。
マジで、使うな。
それに尽きる。

P101

欲しいものと必要なものを区別すること

貯蓄口座を開きPYF戦略で口座にお金を貯めていく

どこに口座を作ったほうがよいのか、質問形式で分かりやすく説明されています

またセレブの貯金リストが書かれていて、貯蓄の上で今後の指針になる

9. 複利

複利は宇宙最強の力

P118

・複利でお金を増やす、定期的に元本を足していく

・できるだけ多く、若いうちから始めたほうが複利の力を利用できる

・金利を確認する

グラフで金利差や投資の時間による変化が書かれていてわかりやすいです

10. 投資

賢い投資家なら、全部ではなく、お金の一部だけ投資する

P131

投資の種類について

譲渡性預金(多分定期預金？)
株式
債権
不動産
企業
コモディティ
アート＆アンティークなど

たくさんの投資方法が書かれている

これらの組み合わせをポートフォリオという

その他、証券口座の選び方～株の選び方まで
投資について1 から丁寧に分かりやすく書いてある

株式投資で基本的な大切なポイント

• 利益性
• 成長性
• 経営陣
• 優位性

分散投資を勧め、売るときの考え方や売った時にかかる税金についても軽く触れていました

11. 億万長者になれない方法

1億円が向こうから歩いてくるはずはない

P157

億万長者になれない5つの共通点と対処法

• 収入より支出がおおい→予算を立てる
• 借金を繰り返す→現金/デビットカードを使う
• 計画性がない→短期、中期、長期の資金目標をたてる
• ギャンブルに手を出す→とにかくやらない。億万長者に近道はない。
• ウソの儲け話や詐欺に引っかかる→どんな詐欺があるか知っておく

緊急事態が起きたときのために緊急資金を別に取り分けておくこと
(3〜6ヶ月分の収入）

12. 行動あるのみ

投資も貯金も長く寝かせるほど、大きく育つ
(中略)
今すぐ始めよう

P160

困ったらプロにお金の相談する

学べば学ぶほどお金を増やせる可能性は高まる

一億円を貯めても目立たず、静かに素晴らしい人生を送る

貯めて、使い、分け与える

用語集や億万長者へのチェックリスト、予算表など使える資料が載っていました

さいごに

この本を読んでいてスゴイと思ったのは、お金を使わないで貯めなさいと説いているのに、キチンと予算を立てて必要ものを買うことを良しとしていることでした

欲しいものではなく必要なものという点が重要がしれませんが、始めは予算管理からなのでお金を貯める方法を身に着けたあと、欲しいものから必要なものに変えることで収入を増やす目的もあるのかなと思いました

そしてもう一つは起業を推していることでした

あまり日本の子ども向けの本では見かけないので新鮮でした

若いうちに起業したほうが何でも挑戦できて、大失敗しても大丈夫という考え方はよかったです

確かに30歳より20歳、20歳より13歳のほうが失敗してもダメージは少なさそうです