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2024年12月 読書感想
2024年12月に読んだ本の感想
・一億円貯める方法をお金持ち1371人に聞きました
・ジャッカルの日
一億円貯める方法をお金持ち1371人に聞きました
『となりの億万長者』と同じ著者で、『となりの億万長者』のような実践的な内容ではなく、億万長者とそうでない人の違いや、億万長者の職業によるお金の使い方の違いが書かれています
頭のいい人だけがお金持ちになるわけではない!って内容から始まり、職業選択、配偶者、買い物方法、住宅、余暇の過ごし方など色々なものの統計が載っている
そして度々、「蓄財優等生」と「蓄財劣等生」という言葉が出てくる
「蓄財優等生」=ミリオネアマインドを持ち、資産を増やそうと努力する本当の意味での金持ち
「蓄財劣等生」=高所得・低資産、純資産をほとんど持っていない人
これは現在の資産額が「期待資産額」を上回っていれば「蓄財優等生」になるらしい
「期待資産額=年齢×0.112×所得」
日本人でも同じ方程式でいいのかは不明だが、目安にはなると思う
経済的成功を導いた5つの要因
①誠実ー誰に対しても正直であふこと
②自己鍛錬ー自分で自分をコントロールすること
③社会性ー人とうまくやっていくこと
④配偶者の支えがあること
⑤勤勉ーふつうの人より一生懸命に働くこと
経済的成功の8つの方程式も載っていて、そちらの方がもっと細かく説明されている
統計以外にも色々な人の話が出てくるが、
「十五の二乗」で嘘は増える
(1つの嘘を取り繕うのに15の嘘が必要になる話)
購入価格より重要なこととは
(住宅購入後のランニングコストの話)
上記2つのお話が面白かった
ジャッカルの日
「ファンタスティック・ビースト」シリーズのエディ・レッドメインが主演でドラマ化するとネット記事で読んだので原作を読んでみました
とても臨場感ある作品ですが、日付は飛び、地名も大量に出てきて、正直読むのにとても時間がかかりました
内容は1963年から64年のフランスで、秘密軍事組織OASがフランス大統領シャルル・ドゴールを暗殺しようとして何度も失敗。
最後の切り札としてイギリス人の殺し屋に依頼する。という内容です
そして題名にもなっているジャッカルはイギリス人の殺し屋の暗号名です
このジャッカル、人間らしくない印象が初めの内はありました
他の登場人物が泥臭く汗水たらして行動しているなか、一人だけ高い場所から見下ろしている感じで飄々としていたのですが、途中からとても人間らしくて面白かったです
ジャッカルが自身の正体がバレて追われていることをOASの連絡係から聞かされて、今の生活・昔の生活・そして今後を考える場面が一番人間味があって好きでした
勘定書が来た。(中略)べらぼうな値段だ!こういう優雅なところで優雅な生活をするには、いくらドルを持っていてもたりないだろう。(中略)旅行案内所のウィンドーに鼻を押しつけて、帳簿や紙ばさみや汚染された海とは別の世界、通勤電車のみじめさとは無縁の生活を示すポスターにみとれたころからの、あこがれだった。(中略)ここから引き返せば、それらすべてをあきらめなければならない。
ジャッカルの日 p389
後半は捕まりそうで捕まらない
そんな期待や安堵でどんどんページが進んでいきます
ただ終わりはとても突然で、とても呆気なく、物語から現実に戻された気分になりました