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『後宮の検屍女官5』の感想&ネタバレ
『後宮の検屍女官5』を読んだ感想です。
あらすじ
回復した延明は帝のお言葉を受け、5年ぶりに帰郷していた
帰郷しても落ち着かず、言い渡された期間を終えるとすぐに京師へ向け発とうとしたその時、各地を慰労で周っている皇太子が迎えに来た
供として皇太子に付き添い邑を周ると、死者が出た邑があり、宮廷外での検屍の実状を知る
桃花は後宮へ戻ってきた延明に織室からの移動を提案される
移動を考えている最中、新しい遺体が見つかり突然やってきた液廷官に桃花が官奴の桃李だとバレそうに!?
感想
ずっと続いていた謎も一段落して、延明と桃花の距離が物理的に近づくのかと思っていましたが、今回は精神的な距離がとても近くなるのを確認した巻でした
相手のために動く姿、または不利にならぬように動く姿は良かったです
延明の帰宅と心意気
今回は延明が5年ぶりに自身の屋敷へ帰ります
2年は冤罪で捕らえられていた期間、そして3年は腐刑を受けて利伯から延明となり過ごした期間です
そこで見せられた延明の祖父が大罪に問われた殺しの顛末書
復讐に走るのではなく、無冤術を広めるという天命を全うすると語る延明は気合十分でした
そんな言葉を皇太子へ語ってすぐに邑での検屍に立ち会うこと機会が訪れます
延明はその検屍について何も語ってはいませんでしたが、先は長そうでした
対食についての二人の見解
対食=夫婦のことらしく、今回はソレにちなんだ殺人事件も発生します
殺人事件よりも気になったのは、延明と桃花の対食への見解の違いでした
桃花のいつもの何気ない言葉に対して慌てる延明
普段は延明は初心だなと思って読んでいましたが、今回のは完全アウトでしょ!!
延明自身も
「(前略)袖にされたような、逆に熱烈なことを言われたような(後略)」
後宮の検屍女官5 第三章検屍可能p252
というように、熱烈な告白かしらと思いました
ぜひぜひ、ここだけでも読んでもらいたいわ・・・
次回
桃花の旧姓を知り不穏な感じで終わった今回
次回はそこに触れるのでしょうか?
それとも、女官から侍女へ戻ったことでまた波乱に巻き込まれるのでしょうか??
二人の関係にヒビが入りそうな感じを匂わせ終わったので、余計気になります
『後宮の検屍女官6』の発売日は2024年1月23日です!
続きが楽しみですね

ネタバレ含む感想
ここから先はネタバレを含む感想になります
ネタバレが嫌な方、まだ読んでいない方はご注意ください
今回のお話は3つに分かれています
第一章 凶器の名
冬が近づき、桃花の周りでは盗みが多くなったり、防寒のための品を売買したりと、冬支度をする描写が書かれています
それに対し、延明と方ではそういうのはなく、二人が共にいるときには暖かい部屋でお茶をする描写が書かれていて、階級の違いをヒシヒシと感じました
そんな時に出たのが、織室からの移動
才里と一緒でも良いと提案したのは延明が先でしたが、提案してなければそんな過酷な冬が待っている空間でも留まった桃花が容易に想像できる回でした
そして、延明の方も皇太子との友情を言葉を用いてしっかりと確認できる回でした
第二章 全裸の女
才里に色々とバレていたようです
聞かないでいてくれて、他の人が不審に思わないように立ち回っていたことを知った桃花さん
後宮が陰謀策謀ばかりではないことを感じています
その一方で延明は全裸の女の周りに起きた陰謀を明かしていくのだから、より才里の行動を尊く感じます
第三章 検屍可能
桃花たちは織室から皇后が住む中宮へ移動し、梅婕妤の息子、蒼皇子の侍女を務めることになりました
侍女は個室が与えられるようで、桃花の部屋には隠し戸があり、延明との密会もしやすくなっています
大きめの机と、いぐさの席があるだけの部屋の様ですが、時間を気にせず話に花を咲かせられそうですね
そんな風にのんきに考えていてたら、この部屋で爆弾発言が落とされる!
桃花の旧姓が、延明の忘れようと決めた仇討相手だった!!
ここまで読んでいただきありがとうございました。