【感想】茉莉花官吏伝⑤―天花恢恢疎にして漏らさず

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〈茉莉花シリーズ〉第5弾
【天花恢恢疎にして漏らさず】の感想です

【あらすじ】
湖州の州牧補佐の自殺により、赴任地が変わった茉莉花。そこで与えられた課題は、御史台から手柄を奪う事。慣れない土地と人間関係を把握していく中、茉莉花の周りで起こる小さな事件たち。事件はどこに繋がっているのか?

目次

茉莉花官吏伝 五
 天花恢恢疎にして漏らさず

感想

藷州に戻るはずが、湖州へ行くことになった茉莉花。

同じ隣国との国境でも藷州よりもきな臭い湖州。

聞こえてくる大きな声にビクビクしながら道中を歩く茉莉花ですが、その姿が地元民ではありません感満載

周りに今までいた人たち(天河や海成)に守られていたと有難さを知るきっかけとなります

女の子を治安の悪い所に行かせることに反対意見が出たとありましたが、一人歩きが不安になる地域なら当然のことですよね

茉莉花のことを大切だと言っている珀陽ですが、そんな地域に女の子を入れることに不安は感じないのでしょうか?

それくらい対処出来て当然と思っているのでしょうか??

言ってることは甘いですが、やり方が鬼畜ですね。

さて、御史台の手柄を奪えと言われましたが、道中で今回競う事になる相手、苑翔景と出会います

苑翔景と言い争う相手は胥吏の封大虎

几帳面で真面目そうな翔景とフレンドリーで気分屋っぽい大虎

ライバルなのか、味方なのか

それぞれの立場から事件について、お互いについて調べていきます

ネタバレ含む感想

*ここからはネタバレ要素があります

ご注意ください

ストーカー?

お話の大部分を占めるのは茉莉花の能力を周りが認識していくところです

そこに茉莉花を襲う小さな事件が数々起きます

蓋を開けてみれば、そんなことだったのか!というものですが、人によっては気持ち悪く感じる事件かもしれません

気にする人と気にしない人の差が激しそうです

茉莉花は気になってはいるようでしたが、生理的に受け付けないという印象はありませんでした

女の子らしい女の子だから、ほんわかイメージが強いのかしら?

登場人物が濃い

人を見ているタイプの登場人物が多かった今までですが、我が道を行く人物が現れます

僕たち、もう友達だよね?

と大虎

まさか湖州で親友となる官吏と出逢えるとは思いませんでした

と翔景

後半、親友アピールが沢山行われています

これは続巻に終着点があるのでしょうか?
うやむやに終わるのでしょうか??

毎回しっかりと広げた風呂敷を畳んでいるので、どうなるのか少し楽しみです

恋愛

珀陽と茉莉花の絡みは最初の数ページしかありませんでしたが、途中で個々に相手の話になります

茉莉花は陛下の行動に対し

迷惑なら、はっきり言うべき
と助言を貰います

一方、茉莉花への誤解を生む行動を止めるべきとお節介ながらも言葉を発した春雪に対し珀陽は

茉莉花が誤解してくれないと困る

意味深な言葉を返します

前にもこんな場面ありましたが、牽制でしょうか?
外堀から埋めているのでしょうか?

意味のない行動をしない珀陽です

意図してやっているんでしょうね

続巻は?

色々な考え方を知っていった茉莉花

今回は御史台の翔景の考え方を見て、自分の物にしていきます

その時に導いた「州牧補佐の自殺について」の答え

可能性が高いその答えが事実の場合、導き出された次の未来は?

また事件の予感です

茉莉花は回避できるのか?

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この記事を書いた人

シンプルライフに興味がある三児の母
片付けのこと、子どものこと、お金のこと等を備忘録として綴っていきます

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