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【感想】茉莉花官吏伝⑥ー水は方円の器を満たす
〈茉莉花シリーズ〉第6弾
侑州牧補佐は生きていてシル・キタン国と繋がっているとしたら、もうすぐ侵攻が始まるかもしれないーその予想を元に動き出す。だが、刻々と変わる現状。後手となっている状態で侵攻は阻止できるのか?そして手柄を奪い、禁色を手にすることはできるのか?
茉莉花官吏伝 六
水は方円の器を満たす
感想
侑州牧補佐は生きていると仮定して、シル・キタン国の侵攻を阻止しようと動く茉莉花
今までは’女の子だから’と早く帰宅させられたりと気を使われていたが、今回は悪い意味で’女の子’という事が足枷となります
同僚からの妬みや、出世の先送りなど、女の子だからと優しい助言(という名の牽制)を貰ったり、女だからと選考への順序が下位だったりします
茉莉花が目指す夢を語る場面があり、現状とのギャップを再認識するものでした
そんな女の子らしい茉莉花ですが、今回は新たな一面を見せてくれます
普段から1歩引いたような行動が多かった茉莉花が自身で渦中に入っていき、相手を騙すため強かな女官吏を演じます
着飾った茉莉花のイラストがあるのですが、普段のおっとりした姿とは違いとてもキレイでした
後半は茉莉花の恋愛も進展を見せます
両片思いのような彼らが、今後どうなるのかわからない所で次巻へとなってしまったので次がとても楽しみです

ネタバレ含む感想
*ここからはネタバレ要素あります
過去と今
シル・キタン国の間諜を見つける、侵攻を遅らせると作戦を立てて動く茉莉花たちですが、作戦が裏目裏目へと出てしまいます
そんな時、『今』を起点に考えることを教えられます
過去に重点を置いて考える今ではなく、状況が変わり続ける今に重点を置く
思考を切り替えたとこで見つかる突破口
茉莉花さんを、禁軍の軍師として招くことになりそうです
天河にそう言わせた作戦
冗談を言っていると思う茉莉花の思考がすごいのか、冗談と思われる天河の言動がすごいのか読みながら考えていました
天然ちゃん表現が段々と多くなっていると思う巻でした
英雄
シル・キタン国との戦争を終えて、賠償請求の話で英雄をつくることになります
皇帝珀陽の発言こそ少ないですが、毎回自分の落としたい所へ持って行きます
皇帝としての珀陽の発言は安心して読めてしまいます
どうせ貴方の思う通りになるんでしょう~という感じで
茉莉花は一歩自分の夢に近づくことが出来ました
今後はどのように夢に近づいていくのか楽しみです
恋愛
急展開を見せた恋愛面
苑翔景の告白が来たと思ったら、珀陽まで告白する
モテモテですね
苑翔景への告白の返事については一応この巻中に答えがでますが、珀陽の告白については引っ張る感じで終わります
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