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【感想】茉莉花官吏伝⑨-虎穴に入らずんば同盟を得ず
〈茉莉花シリーズ〉第9弾
天河が迎えにきた。ムラッカ国が叉羅国へ侵略してきている事を知り、早々に帰国することになる。その帰国にラーナシュも同行し、珀陽に同盟を結びたいと頼むが一蹴される。覚悟を決めたラーナシュが頑張り同盟を取り付け叉羅国へ戻るも、作戦の計画途中で新たな事件に巻き込まれる
茉莉花官吏伝 九
虎穴に入らずんば同盟を得ず
感想
読み始めて30ページくらいで事情を聞き白楼国にすんなり戻る事を決めた茉莉花に、叉羅国の話はもう終わりなのかな?と思い、表紙と残りのページを確認してしまいました
前の巻からの続きだと思っていたので、急に終わり!?と焦ってしまいましたが、まだまだ叉羅国の話は続きます
皇帝としての珀陽がよく出てくる巻でした
普段あまり登場しないのに・・・
笑顔で人の話を誘導するだけではない姿は新鮮でした
白楼国は本当に豊かな国なんだと皇帝珀陽の姿から知ることが出来ました
光の神子を誕生させようとしている計画の途中で事件に巻き込まれてしまいますが、準備万端茉莉花ちゃん
初めから計画通りと言うように最終着地地点に辿り着くのは流石でした
根回しと用意周到な行動でステキなエンディングを迎えました
ですが、仁耀を捕まえた時のように上手くいったと思う時こそ茉莉花の思いとは反対方向へ向かって行きます
次巻は白楼国の今後に関わるお話です
また茉莉花は悩み、自身を成長させていくのかと思うととても楽しみです
ネタバレ含む感想
*ここからはネタバレ要素あります
シヴァンと春雪が被る
見た目も、立場も、国も違うのに何故か2人が被ってしまいます
シヴァンと春雪の話です
今回は2人とも出てきました
なんでこんなに被るのかなってずっと疑問だったのですが、今回の話で春雪が
鉦家の判断に従うと思う
そう発言する部分があります
春雪の立場からしたら当然なのですが、今回は各家に重点を置いていたのでそれで余計に似ていると思ったのかもしれません
あと、口が悪い所となんだかんだお人好しな所がソックリ
疑問が解消されてスッキリしました
シヴァンはもう出番はなさそうですが、これからは出るたびに共通点を探してしまいそうです
腹黒茉莉花降臨
三司の内、ヴァルマ家とアクヒット家に恩を売った茉莉花
私の知っている茉莉花ならここで大満足という顔をしていたと思うんです
ですが、成長した茉莉花は違いました
残り一つ、カーンワール家
ジャンティを笑顔と言葉で追い詰めて
わたしに恩を売らせてほしいのですが…
そういった茉莉花は腹黒だー!と感じる物でした
夫婦は似るとは聞きますが、まだ夫婦ですら、ましてや付き合ってもいない2人がとっても似てきた
珀陽が茉莉花に似てきた所は・・・
純粋な反応をするところも巻の終わりの方にありました
やっぱり似てきているのかな?
次回
茉莉花の今までの行動によって侵略戦争が出来る準備万端状態を作りました
戦争に勝てば陛下にできることが増える
そう思う一方で自分の思いは別の所にあり・・・
白楼国の国民として、官吏として、珀陽を愛する者として
次回、茉莉花がどのように考え動くのか楽しみです